吾妻山・弘法山

桜咲く里山をのんびりハイキング

山行計画書

実施報告

ソメイヨシノとヤマザクラの花で、薄紅色に染まる秦野弘法山公園浅間山から大山を望む

3/26(金)9:30AM小田急線鶴巻温泉駅前広場に14名が集合。ストレッチ体操を済ませ、吾妻山に向かう。シニアメンバ中心に計画・実施しているゆった~り山行は、コロナ感染流行で、実施見合わせが続き、今回14カ月ぶりに再開・実施の運びとなった。

初夏を思わせる爽やかなハイキング日和の中、ひと登りすると、日本武尊伝説が残る吾妻山に到着。弟橘姫を祀る吾妻神社の社はなく、吾妻神社の石碑が旧蹟の面影を留めるのみ。

吾妻山(155m)山頂
日本武尊が弟橘姫を偲んで「吾妻はや…」と嘆き悲しんだとの伝がある

明るい雑木林の中に続く尾根道を、春の山野草を愛でながら進み、途中、石仏や道祖神、御夜燈が残る善波峠に立ち寄って、日本武尊も越えたであろう、西国に通じる東海古道「旧矢倉沢往還」の峠の遺跡に想いを馳せた。

明るい陽光射す雑木林の中に続く尾根道を辿る
旧矢倉沢往還善波峠に立ち寄り、石仏や御夜燈を見学

ほどなく登り着いた弘法山頂上には、立派な弘法大師堂と鐘楼、乳の井戸の名所がある。この井戸水を女性が飲むと、乳の出が良くなるとの言い伝えがあり、早速井戸水を飲み干すメンバも。

弘法山頂上の鐘楼、左に霊験あらたかな乳の井戸がある
弘法山頂上の弘法大師堂をバックに参加者14名全員集合

弘法山から権現山に向かうと、一面ピンク色に染まる弘法山公園の核心部。まさに見頃を迎えた約2000本のソメイヨシノとヤマザクラの歓迎を受ける。両山の鞍部は、馬場とよばれる平坦でまっすぐな尾根道が、桜のトンネルとなって約400m続く、弘法山公園最大のビュ-ポイント。

桜のトンネルを抜け権現山から浅間山へ

桜並木の下で、ゆったりと花見ランチを楽しむ。ここには、立派なトイレや水道設備も完備しており、行き交う花見客もまばらで、密によるコロナ感染を気にすることなく、存分に桜花を愛でながら、久しぶりに再会した山仲間とともに、心行くまでランチを楽しんだ。

春霞で、富士山は姿を見せなかったが、北には大山が大きく聳え、その左に三ノ塔から塔ノ岳に続く丹沢表尾根の存在を確かめた。南に目を転ずると、相模湾に江の島が浮かび、眼下の秦野や平塚市街の先に、高麗山や湘南平の高みが見渡せた。

標高244mの権現山山頂の展望台に登って、360度の大展望を楽しんでから、全山桜色に染まる浅間山の急坂を下って、秦野市外に降り立ち、大石がゴロゴロ転がるばかりで、水の流れがない水無川の河原の遊歩道を辿って、ゴールの秦野駅まで歩いた。かくして、好天のもと、見事な桜花はもちろん、登山道のあちこちに咲く多くの山野草を愛でながらの行動時間5時間、歩行数16000歩のハイキングを堪能できた。

コースで見かけた春の山野草