生藤山・熊倉山

「桜のプロムナード」の面影を見つつ、生藤山から新緑の笹尾根をゆっくりペースで歩き「ゆっくり登山」を楽しむ。且つて有名だった桜のプロムナードは、テングス病に冒され、近年、開花が僅少になっているが復活は?

計画書

実施報告

コロナ禍のせいか、4月5日より、富士急バスのダイヤが見直しとなり、登山口へ向かう井戸行バスの便が削減となった為、直前になって出発時間を1時間ほど早める様、計画変更したが参加者全員8名、予定通り、上野原駅に集合し、1便バスに乗車した。
 石楯尾神社の社務所脇にあった仮設タイプのWCが使用可能であった為、ここでトイレを済ませ、境内でストレツチをしたのち、登山開始。
 しばらく舗装道を歩き、沢の脇から登山道に入るがすぐに沢筋にハナイカダが咲いているのを見つけ、盛り上がった。

ハナイカダ

以降、林の中の登山道、そこかしこにいろいろな山野草を見つける事ができた。「花の百名山のタイトル花」のホタルカズラには、出会えなかったけれど、日頃、見慣れているスミレの中に少し、珍しいエイザンスミレやスミレサイシンを見つけてちょっと得した気分になったり、格安の「レッドやトリス」に漬けて置くと高級ウイスキーの「響き」に変わると云う噂?の樹木の見つけ方をSKさんに教わり、クロモジ探しに興じたりと終始、花談義などしながら、気分よく、賑やかに歩いた。

プチ安全登山教室

 佐野川峠から甘草水までの間、桜並木が続くがテグス病なのか、ほとんど咲いておらず、2~3本咲いているものもあったが梢が高く、見上げないと視認できない。昔日の「桜のプロムナード」感は、まったくない。
 登山道は、良く整備され、歩き易く、特に三国山から浅間峠あたりまでの笹尾根は、静かでルンルンの登山路だ。萌黄色の若葉が鮮やかで風に揺れ、爽やかで将に薫風(くんぷう)を感じながら、疲れ知らずで気持ちよく歩く事ができた。天気が良く、大パノラマという訳では、ないが樹間から富士山や三頭山、大岳山などの奥多摩の山なども良く見え生藤山、三国山、熊倉山などで眺望を楽しめた。
「おしゃべりCL」も相まって前半、のんびり過ぎてバスに間に合わなくなりそうになりましたが下山を少し、ピッチを上げさせてもらい、ギリギリで間に合い、バス停で1.5H待つという惨事を回避する事ができました。参加者各位のご協力により、安全で楽しい山行を実施する事ができました。感謝申し上げます。

<本日出会った山野草>
 ・ハナイカダ(花筏) ・ニリンソウ(二輪草) ・イカリソウ(碇草) ・ホウチャクソウ(宝鐸草) ・タチツボスミレ(立坪菫) ・ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛) ・エイザンスミレ(叡山菫) ・チゴユリ(稚児百合) ・ヒトリシズカ (一人静)  ・クロモジ(黒文字)・マムシグサ(青蝮草、紫蝮草)