阿蘇山と久住山

6月初旬には山がピンクに染まる阿蘇と九重連山に行ってきた。 本来なら6月頭に行きたかったのだが、第3週目と遅くなった。時期を逸したかと心配したが、標高の高い場所がちょうど満開で、ミヤマキリシマの絨毯を堪能できた。

阿蘇 6/18

梅雨入り宣言が出たばかりで、天候が安定しなかったため、午後に熊本に着くと、まず阿蘇に登ることにした。時期が遅くさすがに阿蘇の杵島岳にピンクを見ることはできなかったので、中岳から火口が見えるところまで登ることにした。昨年の10月に噴火したあと落ち着いてきたので規制がかなり解除されたとはいえ、火口までは行けず、少し遠巻きに皿山ルートから中岳を目指した。

火山灰が降り積もり、まだ新しく汚れていないところは砂浜のような様相となっているが、雨で流れて土と混じったところは荒涼とした様子。以下の写真の木道は火山灰に埋もれていて通行禁止状態。丘の上の方ではシェルターらしきものが点在している。

標高をあげるにつれて火口付近が見えるようになり、噴煙もみることができた。

阿蘇は五岳からなり、その山容はそれぞれで、どの山も魅力的。 山だけでなく巨大な外輪山の様子と阿蘇や九重連山に至る道の様子が日本ではないような、広大な自然の迫力が感じられた。

大観峰からの外輪山

久住山 6/19

翌日、九重連山に臨む。最もポピュラーなコースで牧ノ戸峠から久住山に向かう。黒川温泉の宿でゆっくりとした朝を過ごしてからの出発だったので、牧ノ戸峠の広い駐車場は満杯。ミヤマキリシマが残っているのかと心配しながら登っていく、少し登ったところから花が見え始め、やがて頂きにピンクのベールをかぶった星生山が見えた。山頂付近とそこから見下ろす湿原の様子は素晴らしく6月のこの時期でもミヤマキリシマを堪能できた。

九重連山も火山を有していて噴煙をあげる荒々しい山容をみることができる。久住山に登る尾根から見える景色の差があまりに大きく不思議に感じられた。

今回はほピストンでの山行となったが、多くの山が連なりルートのバリエーションも豊富でもう一度訪れたいと山だった。

久住山 ルート

合計距離: 10210 m
最高点の標高: 1786 m
最低点の標高: 1328 m
累積標高(上り): 754 m
累積標高(下り): -753 m
総所要時間: 05:24:09

山行写真