大朝日岳

山岳本来の姿が残っていると言われる朝日連峰の主峰、大朝日岳に登る

計画書

実施報告


・朝日鉱泉からの送迎車が予定の時刻より1時間早く出発したので、古寺鉱泉からの出発も1時間早まった。古寺鉱泉から古寺山の肩までは樹林帯が続き、展望は望めない。途中、一服清水の水場で休憩をとった。急登まじりの古寺山までの道のりを過ぎると、なだらかな尾根に出た。古寺山からは、小朝日岳大朝日岳の眺望を、また、小朝日岳からは朝日連峰を一望できるはずだったが、霧に阻まれ、時々、その全容を垣間見るにとどまった。

小朝日岳から大朝日岳までは灌木の中を下り、その後稜線に出て、銀玉水の水場に降りる広場に出たが、そこからは大朝日岳を見上げることができた。水場はすぐ近くのところにあり、皆そこで給水をしていよいよ大朝日岳の長い登りに取り掛かった。その頃は霧が時折晴れ、はるか遠くまで勇壮な山容を望めることもできるようになった。小屋に着いて荷物を置き、大朝日岳まで登った。頂上からは時々晴れる霧を待ちながらの眺めだった。登山中は霧が眺望を隠してしまうことが多かったが、その分雲海が変化するさまを楽しむこともできた。

・下山は、計画では中ツルコースを選択する予定だったが、危険個所があるということで、時間は1時間多くかかる鳥原コースを下ることにした。小朝日岳までは行きと同じコースを戻ったが、急登でかなり厳しく岩がゴロゴロの登山道を、息を切らしながら登った。途中、避難小屋と大朝日岳を望めることができ、歓声が上がった。その後、木道が続き、ところどころに池塘が見られ、湿原の紅葉を楽しむことができた。長い下りを根気よく下り、朝日鉱泉までたどり着いたときは、ほっとした。

朝日鉱泉の夕食は、山で取れたきのこや、山菜、魚などが満載の献立でおいしくいただくことができた。
例年ならもっと紅葉の山を見られるはずが、今年は夏の猛暑のせいで紅葉はいまいちの状態だったが、山頂近くには筋状に紅葉が見られ、赤や黄色、緑のコントラストの美しさを楽しむことができた。
計画と違い、1時間ほど余計に時間がかかる鳥原山コースを下山したが、下山後、中ツルコースを下山したご夫婦と話したところ、さほど危ない箇所はなかったという話を聞いた。もっと下山道のコースについて詳しく調べておくべきだと感じた。
1週間前までは、「てんきとくらす」の予報が3日間ともCだった。実施は無理そうだと心配していたところ、予報が好転し3日間ともAとなった。2日間、快晴とはいかずとも、雨には遭うことなく無事登頂し、下山できたことはありがたかった。皆様のご協力に感謝します。ありがとうございました。

実施記録

ルート

合計距離: 20661 m
最高点の標高: 1873 m
最低点の標高: 531 m
累積標高(上り): 2116 m
累積標高(下り): -2219 m
総所要時間: 07:11:12