町田ダリア園・七国山

2025.10.16(木)朝、本厚木駅改札口にシニアメンバ7名が集合し、小田急線町田駅前から路線バスで野津田地区に移動。薬師池公園色彩の杜の一角にある町田ダリア園で今を盛りに咲くダリアの花々を愛でたのち、旧鎌倉街道の要所「七国山」を越え、野津田薬師堂に参拝してから、薬師池公園に下る行動時間4時間、歩行数11000歩のウォ-キングを楽しんだ。

計画書

実施報告

1985年に町田市が創設した町田ダリア園は、1.5万m2の敷地に500種・4000本のダリアが咲く、関東最大級のダリア園で、6月下旬~11月上旬まで、多彩なダリアの花が楽しめた。

時折小雨降る天気の中、本日一番の目的地、町田ダリア園に9:40AMに到着。町田ダリア園は、町田市が1985年に開設し、運営は地元の社会福祉法人「まちだ育成会かがやき」に委託しているとのこと。七国山の南斜面15000m2の園内に500品種、4000株のダリアを栽培し、ダリアの花が咲く6月下旬から11月上旬まで、有料で開園している。
ダリアの原生種はメキシコとガテマラの高原地帯に自生するキク科の花で、日本には江戸時代末期にオランダから持ち込まれ、以後、秋田県を中心に、品種改良が重ねられ、日本独特の多種多様の進化を遂げ、以来、夏~秋の花として親しまれているという。
町田ダリア園のダリアの最大の魅力は、花色、花型、花の大きさ、草丈、葉型、葉色に無限の変化がみられ、2色咲き、絞り咲き、ぼかし咲き等の美しさを楽しむ品種や、花径30cmを越える巨大輪から、3cmのポンポン咲き品種まで、多彩な品種が一堂に会し、花の見事な競演が長期間楽しめることだという。
ダリア園に着く頃には小雨も上がり、雨に濡れたダリアの花々が色鮮やかに輝きを放っていた。広い園内のダリアの数の多さに見とれながら噴水前で記念写真を撮る。ここで散策と昼食時間を2時間設けていたが、東屋を利用したシニアメンバ同志のおしゃべりと、ダリア園上部の眺めの良い東屋での昼食時間と、ダリアの花の写真撮影や珍しいダリアに歓声を上げながら周っていたら丁度よい時間だった。今夏の猛暑の影響を受けて、ダリアの花付きが悪いのではないかと心配していたが、見事に立ち直り、花数も例年より多く感激した。
次に向かったのは鎌倉井戸。今は使われていないが、昔、旧鎌倉街道を往来する旅人や馬に水を供給した跡で、町田市の史跡になっている。そこを眺めながら七国山緑地を進んだ。雨後だったので滑ることを避けて脇道には入らず七国山のソバ畑に向かった。丘一面の白い花は収穫時の茶色になるまで楽しめる。春は菜の花畑で黄色に染まる。
七国山を下って、薬師池公園に向かう途中、野津田薬師堂に立ち寄った。本堂の天井の墨絵の龍と、木造薬師如来像が拝観できないのが残念だったが、誰も居ない薬師堂前の大イチョウ下でゆっくり休憩をとってから、薬師池公園内に移築された旧永井家住宅(農村家屋)と、旧荻野家住宅(江戸時代の医院)を見学した。その後、薬師池を経て薬師ヶ丘バス停から路線バスで町田駅に戻り解散した。

ダリア園の中心位置にある噴水の前で記念撮影
直径約20cmの八重咲大輪のデコラティブ咲きダリア。種々の咲き方をするダリアの代表的な花形状。
園内にはコスモスの花に似た小さな一重咲きから、直径30cm級の大輪の八重咲まで、多様な形状・色の花が満開。
花色・花形とも多種多様でバラに劣らない。バラに勝るのは、花季が6/下~11/上と極めて長いことであろうか。
バラ園内の直売所にはダリアの他、鉢植の花卉やここで収穫された新鮮野菜が販売されていた。
七国山頂上付近の旧跡「伝鎌倉井戸」。鎌倉街道を往来する旅人がこの井戸で喉の渇きを癒したという。
鎌倉井戸(左)の至近に建つ「七国山 鎌倉街道」の石碑。七国山山頂(128.5m)の三角点は道を隔てた反対側の高みにある。
七国山を越えると満開の花を咲かせた蕎麦畑が広がっていた。収穫された蕎麦の実は近隣で地産地消されるそうだ。
小休止した野津田薬師堂。天平年間行基開祖と伝えられ、秘仏本尊薬師如来像は12年毎に開扉されるという。 
薬師池公園内に移築された国重文「永井家住宅」。多摩丘陵に残された都下最古級(江戸中期)の民家だという。
幕末に建築された医院の「旧荻野家住宅」(都有形文化財)もこの公園に移築・公開されていた。 
薬師池~古代蓮池を辿って、薬師池北出口からゴールの新鎌倉街道「薬師ヶ丘バス停」に向かった。