箱根芦ノ湖西岸歩道

計画書

実施報告

時々姿を現す箱根駒ヶ岳を眺めながら2隻の海賊船型遊覧船が停泊する箱根町港を出発した。

紅葉の見ごろの時期に桃源台から箱根町港まで続く、箱根芦ノ湖西岸歩道を歩く計画を立案することになり、現地の2019年秋の台風、並びに2021年の豪雨被害の状況とその後の西岸歩道修復工事の進捗状況について、箱根観光協会に2度確認の電話をして、西岸歩道の被害状況とその後の修復工事の進捗状況について情報を得た。補修工事はほぼ終了し、通行できるとの回答を得たことから、11/14実施を決め、計画を進めた。それでも、念には念を入れてと、計画立案者兼CLが、実施1週間前に、現地を下見したところ、多くの箇所で、土砂崩れや歩道の崩落・消失箇所があり、高巻きや崩落個所の縁をトラバ-スする臨時的な復旧工事が施されている箇所が多く、通行は一応可能ではあるが、シニアメンバが通行するには、危険な箇所が多い。また、約12kmだった道程が、約17kmにも伸びて、通行に要する時間も、1時間以上余分にかかることが判明した。そこで、急遽、安全に通行できる西岸歩道のゴール側の片道4kmほどをピストンする行程に変更して、実施することにした。
11/14朝、8名のメンバが箱根湯本駅に集合し、バスに約50分乗車して、朝霧漂う箱根町港の湖岸に到着した。標高約750mの湖畔は、生憎の天候で肌寒く、箱根駒ヶ岳の頂が、霧に隠れたり姿を現したり、湖面に浮かぶ遊覧船の姿も霞んで見えた。箱根町港の桟橋に海賊船型の遊覧船が到着し、続々と乗客が下船してきたが、大きなキャリアバックを引いた外国人客ばかりだった。それにしても、停泊中の海賊船の反対側の桟橋にもう一隻の海賊船が入港して、この箱根町港の桟橋に、2隻の海賊船が揃うのを見たのは初めてと、8人のメンバが口を揃えて珍しがった。
幸い箱根町港周辺のモミジやドウダンツツジは真紅に色づき、見頃の時期を迎えていた。いったん国道一号線に出て、芦川入口信号を右折して湖岸道路を進んだ。この付近には廃業したホテルや企業の保養所等が目立つたが、主がいなくなっても、真紅に紅葉した木々が目立った。湖畔に突き出るように聳える畑引山一帯が箱根やすらぎの森公園として整備され、湖畔に沿って高みに付けられた林道を反時計方向にほぼ半周するように歩くと、「白浜入口」の標識とともに、トイレもある「やすらぎの森西入口ゲ-ト」に到着し、ここで早めの昼食休憩を取った。
この付近の芦ノ湖西岸に続く林道を歩くハイカ-の姿は、ほとんど見かけず、時々通る車は、この先のブラックバスやワカサギ釣り場の好ポイントがあるとのこと。そのポイントに集まる釣り人らしい。白浜で湖岸に出て、対岸の箱根神社の赤い鳥居、行き交う遊覧船、釣り人の小舟、霧の中から時折姿を現す、針葉樹の緑の中に紅葉の真紅のパッチワークの山肌の峰々の幻想的な景色をしばし楽しんだ。この後、箒ヶ浜方面に歩みを進め、林道が終わって、藪の中の狭い登山道になったところで、「この先は難路が続くので、今日のウォ-キングはここまでにします。」というCLの声を聞いた。ここから往路を戻り、行動時間約3時間、歩行数約12,000歩の芦ノ湖西岸歩道ハイキングを終了した。

箱根町港船着き場付近の紅葉
紅葉染まる西岸歩道入口付近を歩く
今日は白浜の先(地図左はずれ)までのピストン
幅数メ-トルの砂浜が続く芦ノ湖白浜湖岸
帰路紅葉のきれいな游歩道で記念撮影
今朝出発した箱根町港バス停で湯本行バスを待つ