高麗山・湘南平

冬の湘南平から360度のパノラマを楽しむ。最近整備が完了した明治記念大磯邸園および大磯城山公園、吉田茂邸を訪れる。

計画書

実施報告

前日は厚木地区でそこそこの降雪があり心配したが、当日は嘘のような快晴でラッキー!参加者は総勢17名。大磯在住のメンバーが大磯駅で出迎えてくれ、高来神社まで道案内をしてくれた。国道1号線から旧道に入り、東海道の名残の松を見ながら歩くこと15分。高来神社では、もう一人の大磯住民のメンバーが待っていた。簡単な体操とオリエンテーションののち、神社の裏手から高麗山を目指してハイキング開始。先頭はサブリーダー(SL)。今日のコース(関東ふれあいの道)は彼が重いカメラをもってほぼ毎日歩くホームグラウンド。前日の雨で足元が滑りやすいことを考慮し、4本ある道のいちばん東よりの緩やかなコースを選ぶ。長い石段を上り、高麗山(167.3m)の山頂に到着。ここまで30分。高麗山はその名のとおり、今から1500年も前の遣隋使・遣唐使の時代に高句麗からの渡来人が移住した土地とのこと。奥の院広場を過ぎ、ここから樹林帯の尾根が始まる。眺望は良くないが、八俵山、浅間山(181.3m)へと緩やかなアップダウンを繰り返しながら、快調に歩く。早春の日差しと温かさが実に心地よい。途中、開けた場所があり、早咲きの桜がちらほら咲いていた。この場所は、2月後半になるとレンジャクという渡り鳥がほんの1週間ほど滞在する貴重な広場で、その時は多くのカメラマンで賑わうのだそう。高麗山から1時間ほどで、森を抜けた先に巨大なテレビ塔が見えてきた。階段を上ると標高181mの湘南平。待っていたのは360度のパノラマビュー。相模湾がきらきら輝いてとてもきれい。ここで約1時間のお昼タイム。食後にちょっとご愛敬のゲームをして、展望台からの景色を堪能し、皆で下山開始。途中、曽我十郎の硯水の池、楊谷寺横穴群を経由して大磯駅まで1時間歩く。当初予定していた明治記念館大磯邸園は、整備工事の最中のため、スキップしてバスで吉田邸・城山公園に向かう。吉田茂邸は火事で全焼したのち、数年前に復元された別荘。吉田邸と城山公園(旧三井邸)は隣接しているが、広大な敷地面積で、歩くとかなりの歩数である。大磯在住のSLのガイドで城山公園をしっかり回る。2時間ほど散策し、バスで大磯駅に戻る。その後、3時45分頃大磯駅にて解散。各自三々五々帰宅した。

湘南平は標高200メートル未満の低山だが、周囲に障害物がないので、神奈川のすべてが見える最高の展望地である。徒歩でなくても車やバスの便もある。気軽に訪れて眺望を楽しむ絶好の場所。高麗山・湘南平の1周で約3時間弱の歩程。吉田邸・城山公園をいれて約25,000歩。全体的に整備された、しっかりした山道で、注意が必要な部分が数か所あり、慎重な歩きがもとめられる。ほどほどのアップダウンで、手ごろなハイキングコースであった。

最後に、地元会員のお二方には1日参加者にお気遣いいただき、感謝申し上げたい。特にSLには事前の下見にお付き合いいただき、ガイドブックからは拾えない地元の情報や貴重なアドバイスをいただいた。先頭指揮はかっこよかった。もう一名は入会して数か月にもかかわらず、先輩会員と打ち解けて細やかな配慮をされていた。おかげで参加者は全員湘南の1日を堪能することができた。レンジャクに会いにぜひ再訪したい。

ルート

合計距離: 7082 m
最高点の標高: 183 m
最低点の標高: 5 m
累積標高(上り): 444 m
累積標高(下り): -446 m
総所要時間: 04:13:34

山行写真