雲取山

奥多摩のいで湯のある山小屋に泊まり、紅葉を楽しみながら東京都の最高峰に登る

計画書

実施報告

奥多摩駅を降りると、バス停には長い行列ができ、 参加メンバーも行列に前後してバスの乗ることになったが、臨時便が出たので、全員無事目的地に向かうことができた。バスは、たくさんのハイカーや観光客で混んでいたものの、大半は奥多摩湖で下車し、道路もあまり混んではいなかったため、ほぼ時間通りに行程を進めることができた。

 1日目の行程の大半は、林道歩きであったが、季節は紅葉真っ盛りで、至る所に赤や黄色と緑のコントラストが美しい木々を眺め、落ち葉を踏みしめながら和気あいあいと歩みを進めた。林道の終点から登山道に入ったものの、30分ほどで三条の湯にたどり着いた。

三条の湯は、東京都の水源涵養林を保全整備する人の宿泊場所として、山の傾斜地を切り開いて建てられた山小屋である。源泉の温度は約10度なので、薪で風呂を沸かす煙がなんとも鄙びた趣があり、程よい温度の風呂にゆったりと浸かることができた。宿の食事も山菜やとれたての野菜をふんだんに使い、とてもおいしくいただけた。

2日目は、6時過ぎに出立し、片側が切れ落ちたところの多い登山道を、落ち葉を踏みしめながら登った。登山道は、それほど困難な個所はなかったが、所々遠方に見え隠れする山々を眺めながら、踏み外さないよう注意して登った。
3時間ほど登ると三条ダルミに着き、そこからは雪の衣をまとった富士山を眺めることができた。風が冷たかったので、一通り展望を楽しんだ後、最後の急登を登ること30分ほどで雲取山山頂にたどり着いた。

山頂からは、丹沢山塊を始め、南アルプスや中央アルプスなど見事な山域を望むことができ、丹沢三峰もはっきりと望むことができた。雲取山からは緩やかな下りになるが、防火対策のため、森林を広く切り開いた登山道をゆったりと進み、1時間ほどで七ツ石山に到着したが、お昼まで少し時間があったので、七ツ石小屋で昼食を摂ることにした。

七ツ石小屋からは、迷うことのない一本道をひたすら下り、足の速い参加者が多かったこともあり、予定よりも早く鴨沢バス停までたどり着け、バス・電車を順調に乗り継いで、予定より2時間も早く本厚木駅に到着できた。

ルート

合計距離: 26786 m
最高点の標高: 2018 m
最低点の標高: 534 m
累積標高(上り): 2215 m
累積標高(下り): -2272 m
総所要時間: 04:10:40