神田川桜回廊・千鳥ヶ淵桜

 10年ぶりに都心の桜名所でお花見ウォ-キングをしようと、候補地を探した。江戸の面影を残す静かな街中に残る、マイナ-な桜の名所を探し、たどり着いたのが、今回の文京区高戸橋から江戸川橋までの約2kmの神田川の両岸に続く桜並木「神田川桜回廊」の遊歩道ウォ-キング。これだけだと、午前中の半日コ-ス。そこで、午後は、日本有数の桜の名所「北の丸公園・千鳥ヶ淵」に立ち寄り、趣の異なる2か所の桜名所を巡る東京都心の観桜ウォ-キングを楽しんだ。

計画書

実施報告

文京区目白台・関口と新宿区西早稲田の境付近を流れる神田川の両岸約2kmに続く「桜回廊」

3/27(月)朝、シニアメンバを中心に、12名のメンバが、JR目白駅前に集合。学習院大学を右に見ながら、目白通りを東進し、明治通りと並進して走る、東京に唯一現存する都電荒川線の電車を千登勢橋上からしばし眺め、その少し先の高田1丁目信号を右折して、旧鎌倉街道の宿坂の急坂を下った先の曙橋で、神田川左岸に続く遊歩道に出た。
 川の両岸には満開の花を咲かせた桜並木が、江戸川橋までの約2kmに渡って続き、両岸から枝を伸ばしたピンクの枝が、川面を覆い、まさに桜花の回廊だ。現在の神田川は、高さ7~8mのコンクリ-ト擁壁が川幅約10の両岸に起立し、その底に清流が流れ、水鳥が遊んでいた。井之頭池の湧水を源流とし、高田馬場付近から、目白・早稲田の境を東に15kmほど流れ下って、隅田川に合流する短い小河川ではあるが、かつては、江戸100万人の民の飲み水を供給する貴重な清流で、江戸川橋付近には、神田上水から神田や日本橋方面に飲料水を供給していた大洗堰取水口遺構があり、昼食後見学した。
 右岸は、早稲田大学キャンパスやオフイスのビル街だが、左岸には、肥後細川庭園(肥後細川藩下屋敷跡)、大堰建築に尽力した松尾芭蕉が1.5年ほど滞在した関口芭蕉庵、急坂の胸突坂、名庭園で名高い椿山荘(旧山県有朋邸宅跡)の冠木門、大堰遺構がある江戸川公園と、江戸の香りが残る緑濃い遊歩道のウォ-キングを楽しんだ。立ち寄った細川庭園には、桜の他、シャガやミツマタの花が咲き、築庭の中を、幾組もの新婚カップルが写真撮影していた。江戸川公園の藤棚下のベンチに腰掛け、桜花を堪能しながら、ゆっくり昼食を楽しんだ。

JR目白駅から目白通りを東進すると、すぐ右側に学習院大学正門がある。
目白通り千登勢橋まで歩くと、明治通りと並行して走る都内唯一の都電荒川線の電車が眼下に見える。
目白通り高田一丁目信号を右折して、旧鎌倉街道の宿坂を下ると、神田川に架かる面影橋に出会う。
面影橋上に立つと、川上・川下とも見事な桜回廊が続いている。
下流約2kmの江戸川橋まで神田川両岸には遊歩道があり、桜回廊を愛でながらウォーキンブを楽しむ
左岸遊歩道の中ほどに旧肥後細川藩の庭園があり、立ち寄って園内を一回り散策した。
細川庭園中央の大池を、右側土手一面に咲くシャガの花を愛でながら散策した。
江戸川公園には神田上水大洗堰取水口跡があり、かつてここから神田や日本橋方面に給水していたという。

このあと、地下鉄を乗り継いて竹橋に移動。毎日新聞本社ビル前から、北の丸公園へと進み、北の丸公園西側土手上から、お堀の両岸に並ぶ桜の大樹から、満開の花をつけた枝を水面に大きく長く伸ばした、眼下に広がる千鳥ヶ淵を代表するダイナミックな桜花の景観を堪能した。田安門を潜って、北の丸公園から千鳥ヶ淵に抜け、靖国神社の桜はスル-し、花見客で大賑わいの千鳥ヶ淵緑地を半蔵門方面に向かってそぞろ歩き。ここは、日本を代表する桜名所だけあって、外国人の観光客の姿が目立った。千鳥ヶ淵の観桜メインル-トを歩き、足も大分疲れてきたことから、千鳥ヶ淵公園入口標識から、地下鉄半蔵門駅に向かい、ここで、4時間半/約17000歩の観桜ウォ-キングを終了して現地解散。帰宅の途に就いた。
TTCアーカイブスデ-タベ-スを検索してみると、前回、この地に花見に訪れたのは、奇しくも10年前の今日の3/27だった。小雨降る中、見事に咲き誇る桜に感激しながら、創設したゆった~り山行のStart-Up 行事として、15名のメンバで、皇居一周ウォ-キングを楽しんだ記録が残っていた。

地下鉄で竹橋駅に移動。午後の観桜ウォ-キングは北の丸公園からスタ-トした。
北の丸公園の芝生広場では、大勢の花見客がさくら樹の下に集まって、花見を楽しんでいるようだ。
北の丸公園西側土手上から見下ろした千鳥ヶ淵の桜とボートが行き交うお堀
田安門を潜って、北の丸公園から千鳥ヶ淵へ。平日だが、大勢の花見客が行き交う。
お堀の水面まで枝を伸ばすソメイヨシノ。この独特の景観が千鳥ヶ淵の桜の最大の特徴のようだ。
両岸ピンクに彩られた千鳥ヶ淵の全景。広いお堀に沢山のボートが行き交う。
お隣の靖国神社の大鳥居。本日は靖国神社の観桜を割愛し、地下鉄半蔵門駅に直行して、現地解散とした。
千鳥ヶ淵緑地の歩道は、大勢の花見客が行き交う。さすが日本有数の桜の名所、半数は外国人のようだ。