生田緑地

5月17日1(水) 相武台地に広がる多摩丘陵の一角で、川崎市多摩区に位置する生田緑地内のばら苑、日本民家園、桝形山を辿るハイキングコ-スを、今年初の30℃超えの真夏日となる終日快晴の空のもと、行動時間5時間30分、歩行数:約13,000歩を要し、8名のシニアメンバで、のんびりハイキングを楽しんだ。
本山行は、当初、5/19(金) 催行のクラブ主催山行として計画され、10名のメンバが参加予定であったが、5/19は雨天予報の上、直前のCLによる現地下見で、このところの高気温続きで、春バラの開花が一気に進み、すでに見頃を過ぎて、終盤を向かえていることが判明した。
そこで、CLから、好天が予想される5/17に2日前倒し実施する変更案の提案があったが、急な変更のため、2名のメンバの都合がつかないことから、8名で実施することになった。このため、当初のクラブ主催山行から、シニアメンバ有志8名による個人山行に変更して、実施することにした。

1958年にオ-プンした生田緑地ばら苑は、当時東洋一の規模と賞された。現在は広大な庭園内に、春ばら805種/3,295株、秋ばら625種/2916株が植栽されているという。2002年に川崎市に移管された以降、バラの開花時期には無料で一般開放され、大勢の観光客やハイカ-が訪れるという。
小田急線向ヶ丘遊園駅南口から平瀬川沿いに、ばら苑正面ゲ-トまで約1km続く、ばら苑アクセスロード(旧モノレ-ル跡)を歩く。歩道の両側には、色とりどりのバラの花が出迎えてくれた。
さらに坂道と階段を約10分登ると、生田緑地ばら苑に到着。広大な苑内には、3000株余の色とりどりの春バラが咲き誇る。これだけの規模のばら苑を無料で楽しめる場所は、首都圏にはほとんどない。
大半のバラの花はすでに盛りを過ぎていたが、まだまだ美しい花姿を残すバラも多く見られた。平日であったが、バラの花を愛でに訪れた大勢の花見客で、苑内は大賑わいだった。
150段の階段を登って東から北方向に約1km進んだ先の東口ビジタセンタ内の冷房の効いた部屋で昼食。有料見学の日本民家園に入場し、全国から集められた江戸期建築の約23棟の茅葺古民家や水車小屋、歌舞伎舞台(国重文7棟)を見学して回った。
枡形門を潜ると、生田緑地最高地点枡形山山頂(標高84m)に到着。山頂にはエレベ-タを備えた3階建ての立派な展望台があり、展望台からは360度の大展望が楽しめる。高気温の今日は、蛭ヶ岳上に聳える富士山の姿は見えなかった。
都心のビル群は至近距離にある。赤と白のストライプが特徴の東京タワ-は、ビル群の間から、基部~先端までよく見渡せた。
六本木ヒルズの右側に高く聳え立つ東京スカイツリ-が展望できた。なお、枡形山から飯室山の山中には、鎌倉幕府源頼朝の侍大将「稲毛三郎重成」の居城や砦が立ち並ぶ、要害の地だったようだ。
枡形山から東に続く尾根を辿り、飯室山展望台を経て、古墳時代の遺跡「長者穴横穴古墳群」を見学しながら、400段強の階段のUP/DOWNを楽しんで生田緑地北口に下山。出発地の向ヶ丘遊園駅に所要時間5.5時間/13000歩を要して、3:30pm帰着。