羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳

北海道東部の三座に登る

計画書

実施報告

実施の判断時に台風9号~11号が発生していたが直接の影響は無かった。ただ、山行3日目は雨模様だった。また風が強く山行中は風速10m以上の強風予測だった。山行についてはとりあえず登ることにし、最悪引き返すことも念頭に実施することにした。実際には山頂付近は10m以上、20m位あったという人もいた。でも風の向きが一定のため、恐怖を感じることはなかった。また山頂以外ではところどころ強風が吹いていたが限られていた。


◆8/30(水)晴れ 移動日(観光)
 女満別空港で日産レンタカーを借りたが手続きに 1 時間くらいかかってしまった。お客が集中していたので、スタッフ 3 人は忙しそうに対応していた。またニッポンレンタカーでガスを購入する予定だったが、店員からニッポンレンタカー利用者以外には販売していませんと言われた。ガスを取り扱っているモンベルを教えてもらい、そこで購入することができた。多少時間のロスは有ったがその後調整できた。
 途中オシンコシンの滝に寄った。滝の幅があり水量も多く見応えがあった。知床五胡では地上遊歩道を散策した。天気も良く硫黄山や羅臼岳の山頂も望めた。
 木下小屋ではひなびた露天風呂に入り、その後女性陣が中心となって作ったラム肉と野菜たっぷりの美味しいジンギスカンを食べ、明日に備えエネルギーを蓄えた。

オシンコシンの滝
知床五胡からの羅臼岳

8/31(木) 羅臼岳 晴れのち雲り山頂付近は霧
 朝5時に出発、途中オホーツク展望からオホーツク海がクッキリと見えた。大沢入口を通り過ぎるとガスが掛かり始めた。下ってきた人が、この上にクマの親子がいた とのことです。メンバーも何名か目撃しました。50m先付近。しばらく様子を見ようとしていたところ、SLが一寸見てくるといった感じで、口笛を吹きながら進んでいった。少し離れてその後を追った。その後、クマを見かけること無かったが、物おじしないSLに感心しました。
 ガスの中を進み山頂に着いたが、さすがに風は強かった。短時間で山頂を離れ羅臼平に下りてから昼食にした。ガスは晴れ、眼前に硫黄山が現われた。羅臼岳が日本百名山達成となる私のために、HM さんが達成記念として作成してくださった横断幕を広げて記念撮影してもらい、メンバーに祝ってもらった。
 またこれから硫黄山に登るという若い二人連れがいた。そして別の 3 人連れのパーティがクマの動画を撮っていたのを知り見せてもらった。大きなクマの親子が斜面を登って近づいて来てそのまま撮影者の前を(3m位)通り過ぎていった。朝見かけたクマのようだ。最初クマは斜面を下っていたが我々が登ってきたのでクマは引き返して登り始めたようだ。引き返してきたところをすかさず動画に撮ったようだ。若い人達はすごいなあ!と感心した。
 下山後入浴し、立ち寄ったスーパーで予約していた刺身を受取り清岳荘に向かった。カーナビを住所でセットしたが到着したのは場所は広大な畑の真ん中だった。結局グーグールマップに案内してもらった。清岳荘は綺麗な施設で我々以外は 1 人だけだった。夕食は刺身と手づくりのサラダ等で味もボリュームも満点だった。

オホーツク海
百名山達成‼
木下小屋に下山、小屋の主がお出迎え

◆9/1(金) 斜里岳  曇り時々晴れ
 清岳荘からすぐに登山道に入りその後林道を歩いた。林道が終わると沢沿いに入り渡渉が始まった。水は多くないので登山靴で渡れる。何度か渡渉を繰り返すと下二俣に着いた。分岐があり登りは沢沿いの旧道を登る。滝が幾つもあり気持ちを集中させながら登って行く。上二俣まで沢登りが続いた。緊張感もあり他の山にはない楽しさでした。山頂からは風が強かったが晴れ渡りオホーツク海や羅臼岳を望むことができた。下山は新道コースの熊見峠を通り下山した。
 下山後は阿寒湖温泉宿に移動した。当初は雌阿寒温泉登山口にある野中温泉の宿を予定していて、ネットと直接電話をして何度も連絡とったが、宿の人はあまり熱心ではなく、諦めて阿寒湖温泉 東邦館にした。すぐ近くにコンビニがあり朝食と昼の弁当に利用できた。

◆9/2(土) 雌阿寒岳 小雨のち晴れ
 昨日の時点で天気予報では朝まで雨が残るが午後からは晴れの予報だったので、日程の変更はしないで、スタート時間を30 分遅らせることにした。
 スタート時点では曇りだったが、途中から小雨になった。それも一時的なもので天気は回復に向かった。
 樹林帯では小鳥やリスを見ることができた。9合目まで登ると景色が一変した。大きな火口が見え蒸気の吹き出し音がゴーと鳴り響いていた。山頂では火口から反対側へ振り返ると眼前に荒涼とした火山が見えその向こうに水を湛えた阿寒湖があり、更にその後ろには雄阿寒岳を望むことができた。以前、雄阿寒岳に登ったことのあるHMさんは景色を見て雌阿寒岳に来てよかったと感激していました。
 下山はオンネトー登山口におり、雌阿寒岳登山口に戻った。オンネトーは静かな湖でした。
 下山後は川湯温泉ホテルパークウエイに泊まった。摩周鯛の活き造りや唐揚げがでておいしかった。

 

オンネトー湖

◆9/3(日)晴れ 観光(予備日)
 宿のご主人が摩周湖見るなら第 3 展望が良いと勧めてくれたのでそこから摩周湖の火口を望んだ。湖面が鏡になり火口周囲の山と空が巨大な鏡に映っていた。感動の景色だった。その後第 1 展望でトイレ休憩しながら、こちらも見学した。
・阿寒湖に移動し遊覧船に乗り島でマリモを見た。下船後、食堂が混んでいたので先にアイヌコタンに行った。お土産屋さんは沢山あったが見学するところは少なかった。道の駅 女満別に寄り買い物等を行った。

反省事項等
・全体としては計画予定通りに進めることができたが一部反省点がありました。女満別空港へ戻る際に美幌峠に寄りたいとの声があったがルートが変わるので時間的にも難しいと思い、真っすぐ道の駅に向かう方を選んだ。余裕を持った計画になっていたので結果的には想定よりも40分早く道の駅に着き、それならば、十分に美幌峠に寄ることができたと反省しています。
5 日間の長い山行でしたが、参加者の皆さまのご協力により楽しい山行となりました。ありがとうございました。

ホテルから見た硫黄山
摩周湖

ルート

合計距離: 13358 m
最高点の標高: 1653 m
最低点の標高: 184 m
累積標高(上り): 1515 m
累積標高(下り): -1461 m
総所要時間: 10:16:56
合計距離: 9893 m
最高点の標高: 1556 m
最低点の標高: 663 m
累積標高(上り): 1095 m
累積標高(下り): -1106 m
総所要時間: 08:34:53
合計距離: 10327 m
最高点の標高: 1504 m
最低点の標高: 633 m
累積標高(上り): 1158 m
累積標高(下り): -1159 m
総所要時間: 07:35:32

山行写真