頭高山

まだ美しい紅葉が残る初冬の平日、秦野市南側に東西に広がる標高300m級の渋沢丘陵の西端に位置し、八重桜の名所として有名な頭高山(ずっこうやま/303.4m)から東に続く渋沢丘陵の累積標高差;登り/下りとも約200m、歩行距離約8kmのハイキングコ-スを、9名のシニアメンバで、約5時間ののんびり歩きを楽しみ、丹沢山塊の大展望と紅葉を存分に堪能した。

計画書

実施報告

頭高山から望む、右から大山、二ノ塔・三ノ塔、塔ヶ岳、鍋割山へと続く表丹沢の山並み。

渋沢駅を出発し、最初は市街地の舗装道路を歩き、途中から道標に導かれて、旧矢倉沢往還古道を松田・足柄峠方面に向かった。やがて、緩やかな上り坂の山道となり、頭高山南東の丘陵を越えて、松田に向かう矢倉沢往還道と別れ、頭高山頂上に向かう山道に入った。

頭高山山頂への急坂にかかる手前の南斜面に、地元千村地区の有志が約30年前に植栽した八重桜やソメイヨシノの樹林や並木が広がる園地で一休みした。立派なトイレをお借りし、北側が開けて、東から西に、大山、二の塔・三の塔、塔ヶ岳、鍋割山、雨山、檜山、伊勢沢ノ頭へと続く表丹沢の山並みの大展望を楽しんだ。また、なごりの紅葉に陽が射し、真紅に色づいたモミジ葉が、見事に映えて、ひときわ輝く紅葉の景観に感嘆した。

頭高山頂上直下の急坂の登山道には、落ち葉が沢山積っていて滑りやすく、足場を選びながら慎重に歩いた。登り着いた広々とした頭高山山頂は、紅葉に染まり、ポツンと佇むあずまや内の休憩卓にお弁当を広げ、久しぶりのゆった~り山行で、おしゃべりが弾み、にぎやかなランチパーティを楽しんだ。

 午後は、反時計方向に一回りするようにして頭高山を下山し、東に続く渋沢丘陵の陽だまりの尾根道を1時間ほど歩くと、急に展望が開け、ベンチがある見晴台に到着した。見晴台に立つと、大山から鍋割山へと続く丹沢表尾根がきれいに見渡せた。丹沢の山並みを眺めながら、当クラブの愛唱歌「丹沢の四季」を合唱し、来年どこに行こうか?希望やアイデアを出し合い、来年度の年間計画を話し合った。そのあと、渋沢駅まで歩いて戻り、14:30現地解散した。 今回の山行では、実施日未明に関東南海上を南岸低気圧が通過して、実施日午前中荒れ模様の予報が出されていたため、当クラブで標準的に実行している「実施3日前の実施可否最終判断」が難しいことから、前日朝の天気予報まで判断を待った結果、降雨は午前9時頃までに止み、以後急速に青空が広がるとの予報を確認して実施を決断した。この判断が功を奏し、終日青空が広がる好天のもとで、行動することができた。

渋沢駅からは、要所々々に設置されている頭高山への案内道標に導かれて頭高山登山口まで歩いた。
市街地を過ぎると足柄峠方面に続く旧矢倉沢往還古道を歩いた。
頭高山頂上直下の千村園地には、約30年前に植栽された八重桜やソメイヨシノの他、見事に紅葉したイロハモミジが目立った。  
頭高山山頂への最後の登りは、落葉が厚く積もり滑りやすい。転倒しないよう足を踏みしめながら注意深く登った。4月以降ヤマビルが多いので要注意。
紅葉に彩られた頭高山山頂のあずまやの下で、ランチタイムを楽しんだ。
渋沢丘陵に入ると、桜並木や南斜面にミカン畑が点在するアップダウンの少ない山道が続く。
渋沢丘陵の見晴台から、表丹沢山塊をバックに集合写真に納まった。
丹沢の山並に向かって、TTCの愛唱歌「丹沢の四季」を久しぶりに全員で合唱した。