青梅丘陵
2024.3.7(木)、11名のシニアメンバが参加して、青梅丘陵ハイキングを敢行した。この時季、寒気を伴った南岸低気圧が連続して通過し、実施予定日の前々日と前日、さらに1日おいた翌日も、みぞれか雪の荒天の天気予報で、実施が危ぶまれた。実施可否の最終判断を前々日まで延ばし、実施日は、終日曇り/晴れで、雨は降らないとの天気予報を確認して、実施を決断した。前日午後にはCLが現地に積雪状況を問い合わせ、日陰の急斜面に凍結箇所がある可能性があると判断し、念のため軽アイゼンを持参するようメンバに指示が出された。
計画書
実施報告
本厚木駅から小田急線・JR横浜線・JR八高線・JR青梅線と電車を乗り継ぎ、約2時間を要して青梅駅に到着した。昭和レトロを感じさせる町並みを抜け、舗装された坂道を北東に向かって20分ほど登ると、青梅丘陵ハイキングコ-スのスタ-ト地点となる永山公園の広場に到着した。
ここから金毘羅神社を左に見上げながら登山道を一登りすると、標高約300m級の丘陵稜線上を西に続く、軽トラックならば楽に通行できそうな栗平林道に出会う。これから矢倉台まで西に続く青梅丘陵の稜線上のハイキングコ-スは、起伏が少ない歩きやすい土道の林道を歩く。途中ピークの頂上4か所にある休憩所は、いずれも林道を外れて、急な山道を登った先にある。最初の第一休憩所は北東方向の視界が開け、東京都心の高層ビル群中にひときわ目立つ東京スカイツリ-や筑波山の双耳峰が見渡せた。早めの昼食を摂った第二、並びに、第三・第四休憩所は、立木が茂り、展望は良くなかった。林道を西に進むと、千手観音像塔があり、付近に川乗山展望ポイント、また、少し先に「枝間の富士」展望の案内板があったが、立木が邪魔をして、川乗山も富士山も確認できなかった。
青梅丘陵ハイキングコ-スは基本的に栗平林道沿いに進めばよいのだが、あちこちに地図に記載のない枝道が交差しているのだが、その割に道案内標識が少ない。我々パーティも要所々々で進むべきコースを立ち止まって度々確認した。神経を集中して歩かないと道迷いしそうなコ-スであると実感した。初級コ-スと甘く見て、初心者だけで入山すると、痛い目に遭う可能性があると感じた。
青梅丘陵の登山道で、フクジュソウやセツブンソウ等、春に咲く野草に出会えるのではないかと期待していたが、出会えたのは、今まさに花粉を一斉に放出すべく準備万端整えた黄色の雄花を満載した杉の樹ばかりが目立った。
最後の立寄り先、今回の最高標高点383mの矢倉台は、林道から急坂を一登りした先にあった。南西側の展望が開け、目の前に昨日の降雪で、美しく雪化粧した奥多摩三山の雄峰、標高1266.9mの大岳山が大迫力で聳える姿に感動した。この矢倉台は、16世紀中頃、近くの二俣尾に居城を構えていた三田氏が、八王子を居城とする北条氏照の軍勢の侵入を見張るために、見張所を置いたところだというだけあって、今回のコ-ス一番のビュ-ポイントだった。
ここから雷電山へと続く青梅丘陵ハイキングコ-スと別れ、樹林帯の中に続く登山道を約1時間歩いて、青梅駅から一つ先の無人駅「宮ノ平」に無事下山した。山中では一本も見かけなかった紅白の満開の花を咲かせた梅樹と人家が点在するのどかな里山風景が広がっていた。途中、昨日降った雪が日陰にわずかに残っているのを目にしたが、せっかく持参した軽アイゼンの出番はなかった。
曇り基調のやや肌寒い日であったが、昼頃には青空が広がり、奥多摩の山並みや筑波山の眺望も楽しむなど、まずまずのハイキング日和に恵まれ、行動時間4時間20分、歩行数17000歩のハイキングを満足のうちに終了できた。